【3月28日 AFP】タイのアヌティン・チャーンウィーラクン首相は28日、イランがタイの石油タンカーによるエネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡の安全な通過を認めることで合意したと発表した。

先月末に始まった中東紛争を受けて、イラン軍はホルムズ海峡を事実上封鎖している。

アヌティン氏は記者会見で、「イランがタイの石油タンカーによるホルムズ海峡の安全な通過を認めることで合意した」と述べ、これにより燃料輸入に関する懸念が緩和されるだろうと付け加えた。

「この合意により、3月初旬に見られたような混乱が再発しないという確信が強まった」と首相は述べた。

米エネルギー情報局(EIA)によると、ホルムズ海峡を通過する原油と液化天然ガス(LNG)の80%以上がアジア向けだ。

東南アジアの多くの国が燃料供給難の矢面に立たされており、タイのガソリンスタンドでは長蛇の列ができる頻度が増えている。

「政府は刻々と変化する状況に適応し、国民への影響を最小限に抑えるべく対策を調整し続ける」とアヌティン氏は付け加えた。

今月、ホルムズ海峡を航行中のタイのばら積み貨物船が攻撃を受け、乗組員3名が行方不明となった。

データ分析企業ケプラーによると、中東紛争勃発(ぼっぱつ)後の3月1日から26日の間に、ホルムズ海峡を通過する貨物量は95%減少した。

イラン革命防衛隊(IRGC)は27日、ホルムズ海峡を通過しようとした船舶3隻を追い返したと発表し、「敵国」と関係のある港湾と行き来する船舶については同海峡の通航を禁止していると付け加えた。

英国海運貿易オペレーション(UKMTO)によると、今月、ペルシャ湾、ホルムズ海峡、オマーン湾で、タンカー11隻を含む商船24隻が攻撃を受けたか、何らかのトラブルに巻き込まれたと報告している。(c)AFP