IOC、五輪女子競技は「生物学的女性」のみに限定 遺伝子検査を再導入
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【3月27日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は26日、女子競技には「生物学的女性」だけが出場を認められると発表し、トランスジェンダー女性の参加を認めない方針を示した。
IOCは、2028年のロサンゼルス五輪以降、女子競技への参加資格を判断するために性別検査を再導入する。
この措置により、高レベルのテストステロンを生成する「体の性のさまざまな発達状態(性分化疾患、DSD)」を持つ女性アスリートも出場できなくなる。
大きな方針転換として、IOCは2021年に導入した「各競技団体が独自に方針を決められる」という規則を撤廃し、すべての五輪競技に共通する方針を導入する。
IOCは声明で「五輪やその他IOC主催大会における、個人競技、団体競技を含む、すべての女子競技への出場資格は、一度限りのSRY遺伝子検査によって判定される生物学的女性に限定される」と述べた。
検査は唾液、頰の粘膜スワブ、または血液サンプルによって実施される。
IOCのカースティ・コベントリー会長は会見で、「この方針は、平等と公正、そして競技の場における安全の確保を支えるものだと感じている」と述べた。
この新方針により、ロス五輪を控える中でIOCと米国のドナルド・トランプ大統領との間で起こりえた対立の火種が一つ取り除かれる。
トランプ氏は昨年の大統領再就任後、トランスジェンダー選手の女子スポーツ参加を禁止する大統領令を出していた。
トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、IOCの新方針は自分の功績だと主張し、「女子スポーツから男性を排除するというIOCの決定に祝意を表す」「女性と少女を守るために私が発した強力な大統領令のおかげで実現した!」と投稿した。(c)AFP