ハンガリー外相、ロシアにEU情報を漏えいか オルバン首相は疑惑に猛反発
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【3月25日 AFP】米紙ワシントン・ポストによってハンガリーのシーヤールトー・ペーテル外務貿易相が欧州連合(EU)の会合内容をロシアに漏らしていた疑いがあると報じたのを受け、ハンガリーのオルバン・ビクトル首相は23日、激しく反発した。
ワシントン・ポストは21日、複数の現職または元の欧州安全保障当局者の話として、シーヤールトー氏がEU閣僚会合の休憩時間にロシアのセルゲイ・ラブロフ外相に定期的に電話をかけ、「協議内容を逐一報告」し、今後の対応策を提案していたと報じた。
オルバン氏はフェイスブックで、「政府関係者に対する盗聴はハンガリーに対する重大な攻撃だ」として、法相に捜査を指示したと述べた。
ワシントン・ポストの記事は、シーヤールトー氏が盗聴されていたとは述べていない。
シーヤールトー氏はフェイスブックで、ワシントン・ポストの主張は「根拠のない陰謀論」だと主張。
「一つまたは複数の外国情報機関」が「ハンガリー人ジャーナリストの積極的な協力のもと、監視活動を行っていた」と非難したが、そのジャーナリストの名前は明かさず、ウクライナが関与していたと述べた。
ワシントン・ポストはまた、ロシアの情報機関が4月12日のハンガリー総選挙に影響を与えようとしていた可能性を示唆した。
独立系の世論調査によると、ドナルド・トランプ米大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領の両方を支持するオルバン氏は、総選挙を前に劣勢に立たされている。
ポーランドのドナルド・トゥスク首相は22日のX(旧ツイッター)投稿で、ワシントン・ポストの記事には「誰も驚かないはずだ」と述べた。
「われわれは以前からずっと、このことを疑っていた」「(これが)私が本当に必要な時だけ発言し、本当に必要なことしか言わない理由の一つだ」と付け加えた。
ハンガリーの野党指導者マジャル・ペーテル氏はフェイスブックへの投稿で、シーヤールトー氏が国家反逆罪を犯した可能性があると指摘。
「現在の情報によると、シーヤールトー・ペーテル氏はロシアと共謀し、ハンガリーと欧州の利益を裏切っている」「これは国家反逆罪に当たり、終身刑を科されるべき行為だ」と述べた。
EUのアニッタ・ヒッパー報道官は、これらの報道は「非常に憂慮すべきだ」として、「加盟国間、そして加盟国とEUとの間の信頼関係は、EUの活動にとって不可欠であり、ハンガリー政府には説明を求める」と述べた。(c)AFP