地中海で3週間漂流のロシアLNG船、リビアに曳航へ 「影の船団」
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【3月22日 AFP】地中海のリビア沖で攻撃を受け損傷し、漂流を続けていたロシアの液化天然ガス(LNG)運搬船「アークティック・メタガス」について、リビア国営石油会社(NOC)は21日、同国の港に曳航(えいこう)すると発表した。
同船はロシアからエジプトへ約700トンの燃料とLNGを輸送中の今月3日、連続爆発に見舞われた。ロシア側はウクライナによる爆破工作だと非難している。乗組員30人は全員救助されたが、無人となった船体はマルタとリビアの間を3週間にわたって漂流していた。
NOCは、イタリアのエネルギー大手エニ(Eni)と協力して損傷した船を回収すると説明。「環境への脅威を管理することは十分に可能だ」との声明を出し、関係当局との調整を経てリビアの港へ安全に曳航する方針を示した。NOCはすでに汚染リスクを軽減する措置を講じたとしている。
今月上旬に撮影された映像では、船体は片側に傾き、火災で黒く焦げた船体中央の両側に2か所の大きな穴が開いているのが確認された。
同船は国際的な制裁を回避してロシア産の石油やガスを運ぶ、いわゆる「シャドー・フリート(影の船団)」の一部と疑われており、米国や欧州連合(EU)の制裁対象となっていた。(c)AFP