【7月22日 AFP】英国は21日、ウクライナ戦争におけるロシアの戦費を断つことを目指し、ロシアの「影の船団」の石油タンカー135隻に制裁を科した。

英外務省の声明によると、2024年初めから240億ドル(約3兆5000億円)相当の貨物を不正に運んできた船団に対する取り締まりの一環として、海運会社1社と石油取引会社1社も制裁の対象となった。

安全保障アナリストによると、老朽化した船団はロシアが国際制裁を回避し、石油を販売するために使用されているという。

英政府はまた、影の船団の船舶をガボン船籍として登録しているとされる会社Intershipping Services LLCと、ロシアの石油会社ルクオイルに関連するLitasco Middle East DMCCを制裁対象にした。

デービッド・ラミー外相は「プーチンが真剣な和平交渉を遅らせ続ける中、われわれが黙って見過ごすことはない」とし、「われわれは制裁体制を総動員し、あらゆる機会で経済的圧力を強化し続ける」と述べた。

英国は21日、ドナルド・トランプ米大統領がロシアにウクライナとの和平合意を50日以内に締結するよう求めたことを受け、ウクライナに武器を供給するための50日間の取り組みを呼びかけた。(c)AFP