【3月20日 AFP】中東紛争がアフリカのハブ港への追い風となる中、日本からアラブ首長国連邦(UAE)ドバイへ輸送されていた高級車数千台がケニアのラム島に陸揚げされた。港湾当局が発表した。

ケニアのメディアは、ラム島の倉庫に高級車数十台が駐車されている様子を報じた。ラム島の旧市街は国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産にも登録されているが、政府は新たな交通結節点として開発を進めている。

これらの高級車は、先週以降イタリアのグリマルディグループ傘下の2隻の船から陸揚げされた4000台以上の一部。

2隻目は2月24日に日本の横浜港を出港した。米国とイスラエルが対イラン攻撃を開始し、原油輸送の要衝ホルムズ海峡が事実上封鎖される4日前のことだった。

目的地であるドバイのジェベル・アリ港は3月1日、イランの空爆を受けた。

現地の港湾当局によると、来週には自動車5000台を積んだ船がラム島に到着する予定だという。

ラム港の管理者、アブドゥルアジズ・ムゼー氏は18日、地元メディアに対し、「ペルシャ湾に向かう貨物船はまだあるが、現地情勢の悪化に伴い、こうした船は事実上、海上をさまよい、漂流している状態だ」と説明。

「現地の人々が苦しみ、困難に直面しているため、喜べる状況ではないが、商業的には降って湧いたような幸運と言える」と付け加えた。

ムゼー氏によると、中東情勢が安定するまで、これらの車はラム港に留め置かれる予定だという。

ケニア港湾局はX(旧ツイッター)への投稿で、ラム港は中東紛争の影響を受けての交通量急増するに備えていると述べた。

ケニアの港湾当局は、2021年ごろに操業を開始した深水港であるラム港について、アフリカ有数の積み替え港となる見込みだと述べている。(c)AFP