イラン、友好国の船を選別してホルムズ海峡の通航許可
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【3月18日 AFP】イランは、事実上封鎖する原油輸送の要衝ホルムズ海峡を、友好国のタンカーを選別して通過させている。データ追跡機関が17日、明らかにした。
イランは、世界で海上輸送される原油と液化天然ガス(LNG)の5分の1が通過するホルムズ海峡を封鎖。同海峡では2月28日の米イスラエルによる対イラン攻撃が始まって以来、船舶への致命的な攻撃が報告されている。
だが、海事情報会社ウィンドワードが17日に発表した分析報告書によると、少なくとも5隻の船舶が3月15日と16日にイラン領海を経由してホルムズ海峡を抜けたという。
追跡記録は「イランの選択的封鎖が同盟国や支援国の船舶の通過を可能にするように進化したこと」や「イランが許可制の通航と海峡支配を強めている」ことを示していると指摘した。
米銀最大手JPモルガン・チェースの商品アナリスト、ナターシャ・カネバ氏は16日の分析で、過去2日間で少なくとも4隻の船舶がイラン沿岸近くのはララク島とケシュム島の間を通る迂回(うかい)ルートを経由してホルムズ海峡を抜けたことが確認されたと述べた。
「これは船舶の標準的な航路ではなく、船舶の所有者と積荷を確認するための手続きを反映したものである可能性があり、米国やその同盟国に関係のない船舶の通航を認めている可能性がある」と付け加えた。
ホルムズ海峡を通過した船舶には、複数のばら積み貨物船と、パキスタン船籍の石油タンカー「カラチ」が含まれている。
船舶追跡サイト「マリン・トラフィック」によると、ホルムズ海峡を通過する際、ほとんどの船舶は標的とされるのを避けるため、船舶自動識別装置(AIS)をオフにしているが、カラチはオンにした状態で同海峡を通過した。
カネバ氏によると、ホルムズ海峡を通過する原油の大部分はアジア、特に中国向けだという。(c)AFP