【3月17日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は16日、米国の同盟国に対し世界の原油の約2割が通過する原油輸送の要衝ホルムズ海峡の安全確保への協力を求めたが、欧州諸国は、米イスラエルによる攻撃への報復としてイランが事実上封鎖した同海峡での航行を再開させるための作戦に難色を示した。

トランプ氏は、ホルムズ海峡を通過するタンカーを軍艦で護衛するよう要請したことに対する同盟諸国の反応が鈍いことを批判し、より積極的な対応を求めた。

2月28日に米国とイスラエルが開始した攻撃への報復としてイランがホルムズ海峡で船舶を攻撃し、ペルシャ湾でミサイルや無人機による攻撃を繰り返していることから、世界の原油価格は40~50%急騰している。

トランプ氏はホワイトハウスでのイベントで記者団に対し、英国とフランスはホルムズ海峡の安全確保に向けた取り組みに参加するだろうが、消極的なものにとどまるとの見方を示した上で、「他の国々にも大きな熱意を持って迅速に参加するよう強く促す」と語った。

英国のキア・スターマー首相は、同国はホルムズ海峡再開に向けた「実行可能な」計画を策定するため同盟国と協力していると述べたものの、北大西洋条約機構(NATO)の作戦への参加は否定した。ドイツ政府も「この戦争がNATOの戦争でないことは常に明らかだった」と表明した。

日本、オーストラリア、ポーランド、スペイン、ギリシャ、スウェーデンなども同盟国もホルムズ海峡での軍事関与から距離を置いた。

欧州連合(EU)のカヤ・カラス外交安全保障上級代表によると、16日にベルギー・ブリュッセルでEU外相理事会が開かれ、この紛争について協議したが、EUが紅海で実施している商船護衛作戦をホルムズ海峡に拡大することにEU加盟国は「意欲を示さなかった」。

トランプ氏は15日、英紙フィナンシャル・タイムズに対し、同盟国が支援を拒否すれば「NATOの将来にとって非常に悪いことになる」と述べた。(c)AFP