【3月15日 AFP】トルコ政府は14日、イスラム教シーア派組織ヒズボラとの戦闘を口実にイスラエルが「新たなジェノサイド(集団殺害)」を引き起こす恐れがあるとして、レバノンへの継続的な攻撃に対し深い懸念を表明した。

トルコのハカン・フィダン外相は記者会見で、「イスラエルのネタニヤフ首相が、ヒズボラとの戦いを口実に新たなジェノサイドへと突き進んでいることを率直に危惧(きぐ)している」と述べた。

また「国際社会は、イスラエルが犯し続けている犯罪に対し、一刻も早く行動を起こさなければならない」と訴えた。

ヒズボラは今月、米イスラエルによるイラン空爆で最高指導者アリ・ハメネイ師が殺害されたことへの報復として、イスラエルを攻撃。イスラエルがこれに応戦したことで、レバノンは地域的な紛争に巻き込まれた。

レバノン保健省によると、イスラエルによる攻撃で、これまでに女性65人と子供106人を含む826人が死亡し、2009人が負傷した。

トルコは、約2年に及ぶパレスチナ自治区ガザ地区でのイスラム組織ハマスとの武力衝突において、イスラエルがジェノサイドを行っていると繰り返し非難してきた。ガザの保健省によれば、同地区での死者は7万2000人を超えている。

国連(UN)の調査委員会は昨年9月、ガザにおけるイスラエルの行為をジェノサイドと認定している。一方のハマスについても、2023年10月7日のイスラエルに対する越境攻撃が、戦争犯罪および人道に対する罪に当たるとして、人権団体などから非難されている。(c)AFP