【3月15日 AFP】イラクの治安当局者によると、首都バグダッドにある米大使館が14日、攻撃を受けた。

長年にわたり米国とイランの代理戦争の舞台となってきたイラクは、2月28日の米国とイスラエルによるイランへの攻撃をきっかけに始まった中東戦争へと急速に巻き込まれている。

AFP記者は、14日朝に爆発音がした後、米大使館上空に黒煙が立ち上ったのを確認している。治安当局者2人はAFPに対し、大使館の敷地が無人機(ドローン)によって攻撃されたと話した。今回の中東戦争開始以降、バグダッドの米大使館が攻撃を受けたのは2度目となっている。

大使館は米国民に対して「今すぐ退避するよう」促したが、イラク領空でミサイル、無人機、ロケット弾の脅威が続いていることを理由に、バグダッドの大使館やアルビルの総領事館には来ないよう呼びかけている。

同日夜には、軍事基地と米外交施設が構えているバグダッド国際空港の複合施設が無人機攻撃の標的になったと治安当局筋が述べた。無人機は迎撃されたものの、墜落後に外部で大規模な火災を引き起こしたという。

米政府が「テロ組織」に指定している複数の親イラン武装勢力は、「イラク・イスラム抵抗」と呼ばれる連合の下で結束し、イラクおよび地域内の米軍基地に対して日常的に無人機やロケット弾による攻撃を行っていると主張している。イラク各地でこれらの勢力の構成員を狙った複数の攻撃については、米国とイスラエルによるものだと非難されている。

大使館への攻撃の前には、親イラン民兵組織「神の党旅団(カタイブ・ヒズボラ)」を狙った2件の攻撃があり、司令官を含む3人が死亡した。

地元メディアの報道によれば、同組織の最高指導者アフマド・ハミダウィが攻撃で負傷した可能性が示唆されているが、AFPはこの情報を独自に確認できていない。

いずれの情報源も、親イラン派への攻撃の背後に誰がいると考えているかについては言及しておらず、「神の党旅団」側もコメントしていない。(c)AFP