【3月13日 AFP】英裁判所は12日、弱い立場にある女性を20年以上にわたって「家事奴隷」として使役したとして、10人の子を持つ女に拘禁13年の判決を言い渡した。

アマンダ・ウィクソン被告(56)は、イングランド西部グロスタシャーにある不潔な自宅で、学習障害のある被害女性(40代)を10代の頃から25年以上にわたり酷使・虐待した。

ウィクソン被告は、被害女性に肉体労働を強要し、日常的に暴行を加え、満足な食事を与えず医療も受けさせなかったことが、グロスタシャー刑事法院での13日間に及ぶ公判で明らかになった。

ウィクソン被告は被害女性を日常的に殴打し、ほうきの柄などでたたいたり、歯を折ったりしたこともあった。

被害女性から「魔女」と呼ばれたウィクソン被告は、被害女性に食器用洗剤を無理やり飲ませたり、顔に漂白剤をかけたり、本人の意思に反して何度も髪を剃ったりもしていた。

被害女性は1995年から2021年までウィクソン被告の家で暮らしていた。

ウィクソン被告は1月、不法監禁罪と現代奴隷制の罪などで有罪判決を受けた。

イアン・ローリー判事は12日の判決言い渡しで、「あなたの犯行の重大性は極めて深刻であり、相当な期間の拘禁刑を科す」と述べた。

さらに、ウィクソン被告は自身の行為の影響を「一貫して否定している」と付け加えた。

ウィクソン被告は親戚を通じて被害女性と知り合い、1996年に被害女性の養育を引き受ける以前から、被害女性およびその親族と会っていたとされる。

1990年代後半に社会福祉事務所がウィクソン一家に関わっていたことが判明したが、それ以降、他の公的機関との接触記録はなかった。

被害女性は現在、新しい里親家庭で暮らし、大学に通っているが、ウィルソン被告から受けた虐待についてほとんど理解していないと、里親が12日に語った。

里親によると、被害女性はウィクソン被告をひどく恐れており、最近スーパーマーケットでウィクソン被告と偶然出くわした際にはヒステリーを起こした。

里親は英通信社プレス・アソシエーション(PA)に対し、「彼女はウィクソン被告のことを『魔女』と呼んでいた」「被告のことを本当に怖がっている」と語った。

里親は、被害女性が「優秀な心理学者」による「セラピー」を受けているとして、「時間がたてば大丈夫になると思う。ただ、時間がかかるだけだ」と付け加えた。(c)AFP