【3月6日 AFP】ドナルド・トランプ大統領を含む米政治家の暗殺を企てたとして起訴されているパキスタン人の男が4日、イラン革命防衛隊に家族を人質に取られ、脅されてヒットマン(殺し屋)を雇って標的を殺させる計画を立案させられたと供述した。米メディアが報じた。

アシフ・ラザ・マーチャント被告(47)は2024年9月、ヒットマンを雇って米政治家を暗殺させようとしたとして起訴された。被告は無罪を主張している。

2020年に米国がガセム・ソレイマニ司令官を殺害した後、革命防衛隊はトランプ氏をはじめとする米高官の暗殺を企ててきた。

マーチャント被告は4日の公判で、イランの首都テヘランにいる家族を革命防衛隊から守るために計画に加わらざるを得なかったと証言し、誰かが殺される前に捕まるだろうと思っていたと付け加えた。

特定の人物の殺害を命じられたことは一度もないが、イラン人の連絡係は計画に関連してトランプ氏、ジョー・バイデン前大統領、ニッキー・ヘイリー元国連大使の3人の名前を挙げていたと主張した。

米紙ワシントン・ポストによると、マーチャント被告はウルドゥー語通訳を通して法廷で「家族を人質に取られ脅されていたので、やらざるを得なかった」「やりたかったわけではない」と述べた。

米当局は以前、マーチャント被告が「イランと密接な関係」にあり、その計画は「イラン政権の手口そのものだ」と述べていた。

米紙ニューヨーク・タイムズによると、マーチャント被告は今週、2022年ごろに革命防衛隊に協力し始めた際、隊員から「イラン政府と協力することに興味があるか」と尋ねられたと述べた。

最終的にマーチャント被告は、抗議デモの企画、文書の窃盗、マネーロンダリング(資金洗浄)、そして場合によっては誰かの殺害を含む計画を策定するよう指示された。

マーチャント被告はその後、身分を隠してヒットマンに扮(ふん)した連邦捜査局(FBI)捜査官を雇おうとして逮捕された。(c)AFP