【3月5日 AFP】フィリピン当局は、中国へのスパイ活動に関与した疑いで複数のフィリピン人を拘束した。具体的な人数は明らかにしていない。国家安全保障会議(NSC)が4日夜、発表し、「深刻な国家安全保障問題」と呼んだ。

NSCは声明で、「中国情報機関の指示」で実施された作戦に対処し、終止符を打ったと述べたが、スパイ活動の詳細は明らかにしなかった。

さらに、「国家安全保障上の理由から、進行中の作戦に支障をきたさないよう、身元、手法、タイムラインについて話すことはできない」「しかしながら、関係者(全員がフィリピン国籍)に対しては必要な措置を講じており、全員がスパイ活動への共謀を自白し、当局に協力している」と付け加えた。

フィリピンと中国は、南シナ海の係争海域をめぐって対立をエスカレートさせており、近年、両国の船舶が頻繁に衝突し、負傷者や物損が出ている。

中国は南シナ海のほぼ全域の領有権を主張しており、フィリピンなどの他国の主張や、中国の主張には法的根拠がないとする国連海洋法条約に基づくオランダ・ハーグの仲裁裁判所の判断を無視している。

NSCが4日の声明で引用した地元メディア「ラップラー」の最近の調査によると、中国のエージェントは南シナ海における海上展開と補給任務に関する情報を求めていたとされる。(c)AFP