ソウル・明洞で広がる「薬局ショッピング文化」…外国人観光客が殺到、観光需要拡大
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【03月03日 KOREA WAVE】ソウル・明洞の街に、新たな“観光名所”として定着しつつある場所がある。化粧品店でも免税店でもなく、一般薬局だ。いわゆる“K-薬局”と呼ばれ、外国人観光客の間で人気を集めている。
2月26日、明洞の大型薬局で取材に応じた薬剤師は「平日の午後や週末には外国人観光客の行列ができるほどだ」と話す。地下鉄2号線乙支路入口駅から4号線明洞駅にかけて、外国人を主な客層とする薬局は約30店舗に上るという。
店舗規模はさまざまだが、日本語・英語・中国語の価格表示を掲げている点は共通している。日本語や中国語に対応できるスタッフ、あるいは現地出身の従業員が常駐し、店内では外国語の歓迎のあいさつが先に聞こえることも珍しくない。白衣姿の薬剤師がカウンターだけでなく、一般医薬品や健康機能食品の相談にも直接応じている。
タイから訪れた旅行者は「韓国人が実際に使っているさまざまな医薬品を一度に買えるのが魅力だ」と語る。「オリーブヤングとは違う商品が多く、わざわざ探して来る」という。化粧品だけでなく、薬局訪問も韓国旅行の“必須コース”になりつつある。
こうした動きの背景には、ショート動画プラットフォームを通じて“韓国薬局ショッピング”のコンテンツが拡散したことがあるとされる。実際、ハナ銀行傘下のハナ金融研究所は最近の報告書で、「韓国ショッピング関連コンテンツが注目され、化粧品やサプリメントなど薬局ウェルネス商品への需要が増加した」と指摘した。
昨年、外国人が薬局で支出した金額は1414億ウォン(約155億5400万円)で、前年比142.2%増に達したという。観光消費の新たな柱として存在感を強めている。
外国人向け薬局の増加に伴い、製薬会社や医薬品卸の納品競争も激しくなっている。明洞一帯では、卸業者が薬局を回り、価格や納品条件を巡って営業活動を展開。「この薬はどこからいくらで仕入れたのか」「当社の方が安い」といったやり取りも交わされている。
(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News