イラン攻撃が突き付ける「現実」 ドバイの外国人インフルエンサーに衝撃
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【3月2日 AFP】非日常の「VIP体験」を求めてアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで生活するインフルエンサーたちが、イランによる無数のミサイルや無人機の攻撃という、予期せぬ事態に直面し、衝撃をあらわにしている。
2月28日早朝から、UAE在住のインフルエンサーたちは、超高層ビルの合間に立ち上る煙の映像を相次いで投稿。安定した「避難所」だったはずの場所が攻撃を受けたことへの不安を隠せない様子を見せた。
主に健康関連の情報を発信するイスラエル人インフルエンサー、ホフィット・ゴランさんは、自宅近くのビルが炎上する様子を動画で撮影し「なんてこと!」と何度も叫んだ。
英国のコンテンツクリエーター、ウィル・ベイリーさんは、上空に残されたミサイルと迎撃ミサイルの航跡を撮影し、インスタグラムやTikTokのフォロワーに戦況を伝えた。28日にフェアモント・ホテル近くで撮影された動画では、着弾地点からはそう遠くない距離にいたと語った。
動揺を隠せない者もいる。リアリティー番組で有名になったフランスのマエバ・ゲナムさんは、パスポート掲げながら、着弾音を聞いた際に「大きな声で叫んだ」と視聴者に述べ、「フランスよ、私たちを守って!」と呼びかけた。
米国とイスラエルによる大規模攻撃にイランが対抗措置を取っている中、SNS上では「キラキラした世界」が中東地域の地政学的緊張から「完全に乖離(かいり)している」との批判の声も上がっている。
こうした状況についてドバイのインフルエンサー事情を描いた2024年の小説「Emirage」の著者でジャーナリストのエマ・フレイ氏は、「ドバイで暮らすインフルエンサーたちが『現実へ引き戻される』瞬間を目にしている」と話す。
フレイ氏は(現実から切り離され)情報が遮断されたインフルエンサーたちの世界では「すべてが簡単に手に入るように見える」が、今まさにその「バブルがはじけようとしている」のだと指摘した。