【2月28日 AFP】イタリア・ミラノで27日、路面電車が脱線して建物に衝突し、2人が死亡、少なくとも38人が負傷した。警察が発表した。

ミラノのジュゼッペ・サラ市長は事故現場で記者団に対し、死亡したうちの1人は脱線した車両にはねられた歩行者で、もう1人は乗客だったと述べた。犠牲者は60代のイタリア人男性とセネガル人男性だった。

事故が起きたミラノ市では、数日前にミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪が閉幕したばかりで、パラリンピック開催の準備が進んでいる。また現在は、ミラノ・ファッションウイークの真っただ中でもある。

広く拡散されたドライブレコーダーの映像には、路面電車がカーブに高速で進入し、片側に大きく傾いてから反対側に揺れ戻り、建物に衝突する様子が映っていた。

事故の目撃者はAFPの取材に、「電車の下に挟まれた男性がいた。腕が挟まれていた」「車内には負傷者が多くいて、全身血まみれのご老人もいた」と話した。

初期捜査によると、運転士が分岐器(ポイント)を作動させていなかった可能性が示唆されている。またサラ市長によると、事故前に運転士は終点の停留所を通過していたという。

路面電車は新型車両で、長年の経験を持っていた運転士は1時間前から勤務についていた。サラ市長は「技術的な問題というより、運転士に関連したもののようだ」と述べている。

運転士は入院したものの重傷ではなく、事故前に「気分が悪くなった」と話したと報じられている。(c)AFP