ディアレイ提供(c)news1
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【02月25日 KOREA WAVE】「私より顔が大きい猫がいたら挑戦受けるにゃん」。

韓国慶尚北道盈徳の海辺の町を縄張りにしていた“ボス猫”クァンシクが、いま別の理由で注目を集めている。人工知能(AI)で生成したのではないかと疑われるほどの、圧倒的な顔の大きさだ。

しかし、その大きな顔の裏には、灰の中から生還した奇跡の物語がある。

昨年3月、慶尚北道一帯を襲った大規模山火事は盈徳の海辺ものみ込んだ。動物保護団体「ディアレイ」によると、当時共有されたのは1本の短い動画だった。前脚に大けがを負い、全身がすすと灰にまみれた猫の姿が映っていた。長い野良生活の痕跡と強い恐怖がにじんでいたという。

すでに他団体の救助が失敗した後で、クァンシクは極度に警戒して姿を消していた。それでも捜索を続け、灰色の粉じんをかぶり、足を引きずりながら現れたところを保護した。

救助当時、前脚の筋肉は裂け、骨が露出し、切断も検討されるほど重篤な状態だった。だが医療スタッフの懸命な治療により、2カ月を超える入院生活を乗り越え、健康を取り戻した。

現在は京畿道坡州の保護センター「ディアレイ」で暮らしている。保護直後はやせ細っていたが、継続的なケアで体調は回復。健康を取り戻すにつれ、その“真の魅力”が際立ち始めた。

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ずば抜けた顔の大きさである。

キム・ウンヒ代表は「これまで出会った猫の中で一番顔が大きい。少し誇張すれば冷麺のどんぶりほど」と笑う。SNSに写真を投稿するたびに「AIではないか」との質問が相次ぎ、「顔の大きさ対決を申し込むメッセージも来るが、まだ勝った猫はいない」と語った。

実際、写真が掲載されるたびに「ギネスに申請すべきだ」「大きいからこそかわいい」「王者の風格」「どこからが骨でどこからが肉か気になる」といった反応が寄せられている。

見た目は“ボス級”だが、性格は対照的だ。見知らぬ人には警戒心を示す一方、他の猫には穏やかで思いやり深い。同じ山火事から救われた猫たちと同室で過ごし、静かに寄り添うという。

推定5歳以上のオス。大災害を乗り越え、いまは保護施設の人気者となっている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News