再びの戦火か 米の警告に「不可避の戦い」覚悟するイラン市民
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【2月22日 AFP】イラン・テヘラン在住のハミドさんは、昨年のイスラエルとの12日間の武力衝突後、首都で再び紛争が起こるのではないかという恐怖に悩まされ、眠れない日々を送っている。
「薬を飲んでも夜はよく眠れない」とハミドさんはAFPに語り、「家族の健康、子どもや孫たちのことが心配だ」と心胸の内を明かした。
昨年6月13日、イスラエルがイランに対して前例のない軍事作戦を開始し、首都では大きな爆発音が鳴り響いた。
武力衝突は、イランが米国との新たな交渉ラウンドを準備している最中に始まり、米国もイスラエルと共にイランの主要な核施設を攻撃した。
これに対し、イランはドローンとミサイル攻撃で応戦し、イランでは数千人、イスラエルでは数十人が死亡した。
現在、イランは米国との交渉を再開しており、交渉を核問題に限定するよう主張しているが、米国は以前からイランの弾道ミサイル計画や地域の武装勢力への支援も交渉の議題に含めるよう求めている。
外交の結果はいまだ不透明なままだ。
19日、ドナルド・トランプ米大統領は「合意できなければ、イランにとって悪いことが起きる」と述べ、10日以内に合意できなければ問題となると警告した。トランプ氏はその後、期限を15日に延長した。
こうした状況のなか、ハミドさんは自分の子どもや孫たちのことを心配しており、「私は自分の人生を生きてきたが、彼らはまだ何も良いことを経験していない。楽しみも快適さも余暇も平和もなかった」「せめて少しでも人生を楽しんでほしい。でもその機会がないかもしれないと恐れている」と述べた。
同様に懸念する声は他のテヘラン市民からも聞かれた。
陶芸家のハニエさん(31)は「10日以内に戦争が起きる」と考えている。米国が地域に軍事力を投入していることから、攻撃実施の可能性を危惧し、自宅に必需品を備蓄しているという。
「昨年の武力衝突で、母と私は多くの困難を経験したこともあり、さらに恐怖を感じている」とAFPに語り、「当時は別の都市に移動せざるを得なかった」と説明した。
IT技術者のミナ・アフマドバンドさん(46)も、再び紛争が起きると予想する。
AFPには「この段階では、イランと米国、さらにイスラエルとの戦争は避けられないと思う。その可能性に備えている」と話し、「ツナ缶や豆など缶詰の食品を12個とビスケット、ボトル入りの水、予備の電池などを購入した」と続けた。