米CBS、上院選民主党候補のインタビュー放送中止 トランプ政権の指針違反を懸念で
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【2月19日 AFP】米CBSテレビの深夜トーク番組「ザ・レイト・ショー」の司会者スティーブン・コルベア氏は17日、自身が行った上院選の民主党候補のインタビューについて、CBSがドナルド・トランプ政権の候補のテレビ出演時間に関する規定に違反する恐れがあるとして放送を中止したと非難した。
トランプ氏はトーク番組の司会者たちを党派的で偏向していると公然と批判しており、連邦通信委員会(FCC)は先月、候補の出演時間を同等にするよう求める新たな指針を公表した。
CBSは昨年、トランプ氏を批判する冒頭のモノローグを伴うことの多いコルベア氏の「ザ・レイト・ショー」を打ち切ると発表した。
この発表は、CBSの親会社パラマウントが、CBSの番組「60ミニッツ」での2024年大統領選の民主党候補だったカマラ・ハリス前副大統領とのインタビューの編集をめぐる訴訟で、トランプ氏に1600万ドル(約24億6000万円)の和解金を支払うことで合意したのを受けたもの。
コルベア氏は17日、CBSがテキサス州から11月の上院選に出馬すると表明した民主党のジェームズ・タラリコ氏とのインタビューを、候補の出演時間を同等にする規定に違反する恐れがあるとして放送中止にしたと述べた。コルベア氏は、トーク番組にこの規定が適用されたことはないと主張している。
コルベア氏は、FCCのブレンダン・カー委員長が同規定をそれまで例外とされてきたトーク番組にも適用する新たな指針を公表したことに言及。
「彼(カー氏)はまだその規定を撤廃していなかったが、CBSは寛大にも代わりに撤廃し、私に一方的に同等時間規定を順守するよう指示した。この仕事に就いて21年になるが、インタビューでそのようなことを求められたことは一度もない」「調べてみたが、この規定がトーク番組のインタビューに適用された事例は一つも見つからなかった。私の深夜トーク番組でのキャリアを通してだけでなく、1960年代にさかのぼる他の深夜トーク番組においてもだ」と述べた。
CBSはコルベア氏の説明に異議を唱え、インタビューの放送がFCCの指示に違反する可能性があるという「法的アドバイス」を提供しただけだと主張した。
コルベア氏はタラリコ氏との約15分間のインタビューをユーチューブに投稿。18日早朝までに430万回以上再生された。
タラリコ氏はインタビューを放送しないという決定に対し、「ドナルド・トランプ氏は、テキサス州の上院議員の議席二つを共和党が占める状況が覆されるのではないかと懸念している」と推測した。
昨年、トランプ氏と関係のあるエリソン家によって買収されたCBSは、特に昨年12月にトランプ氏が国外追放した不法移民を収容している悪名高い中米エルサルバドルの刑務所に関する報道を放送しないと土壇場で決定して以降、政治介入の非難に直面している。
コルベア氏は17日の番組で、CBSに腹を立てているのではなく、同局と「敵対的な関係」を築きたくないと強調。
「この巨大なグローバル企業が、こうしたいじめに立ち向かわないとは、本当に驚きだ」と語った。(c)AFP