イスラエル極右閣僚が収容者虐待を監督か パレスチナ側が非難
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【2月15日 AFP】イスラエルの極右、イタマル・ベングビール国家治安相がパレスチナ自治区ヨルダン川西岸にある刑務所を訪れ、収容者への虐待を監督する様子が撮影・放送されたとして、パレスチナのNGOが14日、「イスラエルによる報復行為」と非難した。
イスラエルのチャンネル7は、イスラム教の聖なる月ラマダンを数日後に控える中、ベングビール氏が西岸にあるオフェル刑務所を視察する様子を撮影した。
13日に撮影・放送された映像には、武装した警察官約20人が居房のすぐ近くでスタングレネードを使用し、収容者を拘束する様子が映されている。手を背中で縛られた収容者5人は居房から連れ出され、床にうつ伏せにさせられていた。
パレスチナ人の拘束者を支援するNGO「Palestinian Prisoners' Club(PPC)」のアブドラ・ザガリ代表はAFPに、映像に捕らえられていた行為は「パレスチナ人収容者に復讐するための継続的な行動の一環」と指摘。
また「ベングビール氏と極右政府が行っていることは、パレスチナ人や刑事施設の収容者だけでなく、国際的な法律や人権システムにも影響を与えている」とも付け加えた。
ベングビール国家治安相は挑発的な発言で知られ、ベンヤミン・ネタニヤフ首相の与党連合の中でも特に強硬派と位置付けられている。
映像の中でベングビール氏は「このようなテロリストのための刑務所に来て、最も卑劣な者どもがあのような姿になっているのを見るのは、本当に誇らしいことだ」と述べ、「もう一つ望むことがある。それは彼らを処刑すること、テロリストへの死刑だ」と付け加えた。
イスラエル議会では現在「テロ行為」で有罪となったパレスチナ人収容者に死刑を科す法案について最終投票を待つ段階にある。
発言を受けてイスラム組織ハマスは14日、「新たな戦争犯罪であり、収容者に関する国際人道法への露骨な挑戦」と非難した。
国際人権団体らは、2023年10月7日のハマスによるイスラエルへの攻撃以来、イスラエルの刑務所で行われているとされる虐待や不当な扱いについて繰り返し警告している。(c)AFP