ロシア、米が上限守れば核弾頭数制限維持 新START失効受け
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【2月11日 AFP】ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は11日、先週失効した新戦略兵器削減条約(新START)をめぐり、米国が上限を順守する限り、ロシアも同様に核兵器の制限を守る意向だと述べた。
世界の二大核保有国間で唯一残っていた核軍縮枠組みの新STARTが失効するのを前に、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は昨年、配備核弾頭の上限措置を1年間延長することを提案していた。ただ、ロシアによると米国からの回答はなかったという
ラブロフ外相は、ロシアは新たな兵器の開発や配備を急いでいないとしている。これは「新STARTの失効で条約に縛られなくなる」としたロシア外務省の先週の発言を事実上撤回するものとなった。
ラブロフ外相は「プーチン大統領が発表したこのモラトリアムは有効だと考えている。ただし、米国が既定の上限を超えないという条件の下でだ」とロシア議会での演説で述べた。
これまで、両国ともに新たな軍備管理協定を結びたい意向を示しているが、米政府は、中国の核兵器の増強を指摘し、今後の交渉に中国を含めたい考えを明らかにしている。
これに対してロシアは、中国が新たな協定に含まれるなら、米国の同盟国である英国とフランスも含めるべきと主張している。
米国とロシアの配備核弾頭をそれぞれ1550発に制限してきた「新START条約」の失効により、核兵器配備を制限する条約が数十年ぶりに存在しない状態となり、新たな軍拡競争への懸念が高まっている。(c)AFP