イスラム教徒が「悪魔崇拝」と非難したメタルバンド、トルコ公演禁止に
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【2月11日 AFP】トルコ・イスタンブール県の当局は10日、ロシア発のデスコアバンド「スローター・トゥ・プリヴェイル」とポーランドのデスメタルバンド「ベヒーモス」について、イスラム教徒のコメンテーターが「悪魔崇拝(サタニズム)」だと非難したことを受けて公演を禁止した。
ベシクタシュ区長室は公演を中止とした理由について、「われわれの社会的な価値観に合わない」ため「世論の反発」を引き起こしたと説明した。
これらの「メタル」バンドが11日と12日に公演を行う予定だったゾルル・センターは、12日までイベント開催を禁止された。
レジェップ・タイップ・エルドアン大統領率いる与党・公正発展党(AKP)に近い日刊紙イェニ・アキットは、「悪魔の子ら、悪魔崇拝者たちがイスタンブールに上陸」という見出しで、公演の禁止を求める記事を掲載。これらのバンドがそれぞれロシアとポーランドで禁止されたのは「悪魔崇拝のプロパガンダを広め、若者の精神をむしばんだためだ」と報じている。
「デスコア」バンドのスローター・トゥ・プリヴェイルはロシアで結成されたが、現在は米国を拠点としている。リードギタリストは英国人だ。ベヒーモスはポーランドの「デスメタル」バンドだ。
イェニ・アキット紙は、両バンドは「悪魔を象徴する歌詞や映像を通して悪魔崇拝を広めている」と述べた。トルコのソーシャルメディアには、両バンドの禁止を求める声が殺到しているという。
スローター・トゥ・プリヴェイルのボーカル、アレックス・テリブル氏はインスタグラムに投稿した動画で、ある「イスラム主義団体」がトルコ政府に同バンドの活動を禁止すべく圧力をかけたと述べた。
テリブル氏は、悪魔崇拝の主張は「全くの事実無根」であり、「私は神を信じている」と説明した。だが、バンドはトルコ政府に逆らうことはできないとし、「非常に悲しい状況だ」と付け加えた。(c)AFP