【2月6日 CGTN Japanese】中国の南西部に位置する重慶大学が2月2日に発表したところによると、「快舟11号遥8」運搬ロケットに搭載されて宇宙に送り込まれたチョウのさなぎ1個がこのほど、同大学研究チームが開発した「神農開物2号」小型宇宙生態系試験装置で羽化し、さなぎを破って成虫となったことが分かりました。

同試験装置は2025年12月13日に「快舟11号遥8」運搬ロケットに搭載されて打ち上げられ、軌道上での試験ミッションを開始しました。最近、研究チームが受信した試験データによると、試験装置内の密閉気圧や温度・湿度などの技術的指標は安定しており、宇宙から送信された写真には、新たに生まれたチョウがさなぎの殻を破って密閉した試験装置内を跳び回り、時には葉の上に止まったり、羽を振りながら飛んでいたりする様子が確認されました。チョウの活動範囲は試験装置の大部分のエリアに及び、宇宙空間の微小重力環境への優れた適応性を見せています。

同試験装置の主任設計者である謝更新氏の紹介によると、研究チームは高湿度の環境下でのマグネシウム合金の酸化腐食などの技術的ボトルネックを乗り越え、軽量ながらも頑丈な試験装置を開発しました。その総重量はわずか8.3キロで、小型生態系のための「安全空間」が築かれたということです。

この無人・自立維持型の密閉システムの中では、植物が酸素や栄養を生成してチョウが生存するのに必要な基本的なものを提供する一方、微生物が生物廃棄物などを効率的に分解して、試験装置内の空気成分の安定性を維持できます。「宇宙のチョウ」は極端な環境の中で、さなぎから成虫への重要な生命過程を終え、地球生命の耐性を実証しただけでなく、将来の深宇宙探査における生命維持技術の開発にも有益な示唆を与えてくれるものとみられています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News