【2月1日 AFP】フランス当局は、60か国以上で潜在的な汚染の可能性がある乳児用粉ミルク製品が回収されたことを受け、毒素「セレウリド」の許容基準を厳格化すると発表した。

複数の企業が、嘔吐や下痢を引き起こすセレウリドに汚染されている可能性のある乳児用粉ミルク製品を回収しており、業界には動揺が広がっている。

仏当局は、この2か月で汚染の可能性がある粉ミルクを飲んだとみられる乳児2人が死亡したことを受け、調査を開始した。現時点で、捜査当局は症状と摂取した粉ミルクとの直接的な因果関係を特定していない。

セレウリドについては、乳児用粉ミルクにおける安全基準値が確立されておらず、今回の回収は、グローバル・サプライチェーンにおける食品安全の課題に改めて疑問を投げかけている。

新たなセレウリドの基準値は、現在の1キログラム当たり0.03マイクログラムから、0.014マイクログラムに引き下げられるという。

汚染された可能性のある乳児用粉ミルクの回収により、一部汚染が疑われる原料の供給元である中国企業カビオ・バイオテックに注目が集まっている。

中国・武漢に本社を置くカビオ・バイオテックは、主に乳児用ミルクや食品に使われるアラキドン酸(脂肪酸ARA)の世界最大級の生産企業だ。

仏当局は企業名を明かさず、「中国の一つのサプライヤー」とだけ言及している。(c)AFP