無許可離隊したロシア兵、シベリアで立てこもりの末女性殺害
このニュースをシェア
【1月30日 AFP】無許可離隊(AWOL)したロシア兵が、女性シェルターの入居者を5時間以上人質に取った後、殺害した。シェルターの責任者が29日、明らかにした。
事件は27日深夜から28日早朝にかけて、モスクワの東約4000キロに位置するシベリア連邦管区の都市イルクーツクで発生した。
オベレグ女性シェルターの責任者、アレクサンドル・ソボレフ氏はAFPの取材に対し、「これは大きな悲劇だ。私たちは20年間活動してきたが、このようなことは一度もなかった」と、語った。
この事件は、ソボレフ氏がテレグラムに長文の投稿をし、勝手に前線を離れたロシア兵が何の処罰も受けずに行動していることを「深刻な問題」だと批判したことで発覚した。
ソボレフ氏は投稿の中で、ロシアのウクライナ侵攻に言及し、「サイコパス(精神病質者)、虐待者、殺人犯らが、特別軍事作戦への参加を隠れみのに、何の罰も受けずに済むと感じながら既に日常的に恐ろしい行為を犯している」と述べた。
ソボレフ氏はシェルターを襲撃した男について、殺害された入居者とは別の女性の夫で、妻に日常的に暴力を振るっていたと説明。
「バス停で自暴自棄に陥った男は、私たちが長年支援してきたシェルター入居者で、2児の母親である女性をつかみ、ナイフで脅して一室に連れ込み、人質に取った。そして、妻と軍検事を連れてくるよう要求した」「午前2時30分(日本時間28日3時30分)ごろ、男はドアを開けた。警察が中に入ると、女性は絞殺され死亡していた」と付け加えた。
ロシアの日刊紙コメルサントによると、ロシア軍検察が本件の捜査を開始した。
人権団体は、元兵士、特に前線に動員された元受刑者による暴力がまん延していると指摘している。
ウクライナで戦闘に参加するロシア兵を称賛し、彼らへの批判を違法としているロシアは、元兵士による暴力犯罪件数を公表していない。(c)AFP