【1月28日 AFP】ポーランドのラドスラフ・シコルスキ副首相兼外相は27日、米実業家イーロン・マスク氏に対し、米スペースXが開発した小型衛星による通信サービス「スターリンク」へのロシア軍によるアクセスを遮断するよう求めた。専門家によると、ロシアはウクライナ侵攻にスターリンクを利用しているという。

米シンクタンク「戦争研究所(ISW)」が、ロシア軍がウクライナ奥深くへの無人機攻撃を誘導するためにスターリンクを利用していると指摘したのを受けた発言。

シコルスキ氏はX(旧ツイッター)で、「ヘイ、大物のイーロン・マスク氏。ロシアがスターリンクを使ってウクライナの都市を攻撃するのを止めたらどうだ? 戦争犯罪で金儲けをすれば、あなたのブランドに傷がつく」と述べた。

マスク氏は2024年、スターリンク端末がロシアに売却されたことを否定した。ウクライナ情報機関によると、ロシア軍はマスク氏と正式に契約せず、第三国を通じて端末を入手しているという。

ISWは、「ロシア軍は、ウクライナ軍後方への中距離攻撃を行うためにスターリンク衛星システムの利用を増やし、BM35攻撃ドローンの射程距離を伸ばしている」と述べた。

ISWによると、スターリンクを搭載したBM35ドローンの射程は500キロと報告されており、「ロシアまたはウクライナのロシア占領地域から発射された場合、ウクライナの大部分、モルドバ全土、ポーランド、ルーマニア、リトアニアの一部が射程内に入る」という。

スターリンクはウクライナ軍の通信手段としても広く使用されているため、ウクライナにおける全面的な遮断は問題となるだろう。

ロシアはここ数か月、ウクライナの最前線部隊だけでなく、ウクライナ全土の発電所や交通インフラに対しても無人機攻撃を日常的に実施している。

ウクライナ政府によると、25日から26日にかけての夜間攻撃では、約165機の無人機が使用された。(c)AFP