【1月24日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領が2001年9月11日の米同時多発攻撃を受けて始まったアフガニスタン紛争で北大西洋条約機構(NATO)同盟諸国の部隊が最前線を避けたと主張したことに対し反発の声が相次ぐ中、英国のキア・スターマー首相は23日、「侮辱的だ」と非難した。

トランプ氏はアフガン紛争で命を落としたNATO兵の中に英国兵457人が含まれていることを知らなかったようだ。

トランプ氏は22日に放送された米FOXニュースのインタビューで、「彼ら(NATO同盟諸国)はアフガンに部隊を派遣したと言うだろう」「確かに派遣したが、彼らの部隊は少し後方、最前線から少し離れたところにとどまっていた」と述べた。

英政界からは党派にかかわらず激しい反発の声が上がっている。

トランプ氏はさらに、支援を要請してもNATO同盟国は米国を助けてくれないとの従来の見解を繰り返した。

だが実際には、米同時多発攻撃の後、米国が北大西洋条約第5条(集団防衛条項)を発動したのを受けて、英国と複数の欧州諸国がアフガンに参戦した。第5条の発動はこの一度だけだ。

英国だけでなく、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、デンマークなどの兵士もアフガン紛争で命を落とした。

スターマー氏はビデオメッセージで、「まず、アフガンで命を落とした英国兵457人に敬意を表する」「負傷者も多く、中には人生は一転するような重傷を負った人もいる。つまり、トランプ大統領の発言は侮辱的で、率直に言って、最低だと思う。死傷者の家族に大きな痛みを与えたであろうことは想像に難くない」と述べた。

さらに、自分がそのような発言をしたなら、「必ず謝罪する」と付け加えた。