【1月23日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン政権を敵視しウクライナ軍と共闘する武装集団「ロシア義勇軍団」のリーダーのポスターを学校に掲示しとして「テロ正当化」の罪に問われた17歳の女子生徒の裁判で、ロシアの控訴審は22日、懲役4年の一審判決を維持した。ロシアの独立系メディアが報じた。

ロシアでは、ウクライナでの「特別軍事作戦」への批判は禁止されており、政府は反対意見に対する大規模な弾圧を行っている。特に学校では、情報が厳しく管理されている。

エヴァ・バグロワさんは16歳だった2024年12月、サンクトペテルブルクの学校に、ロシア義勇軍団の指揮官で極右のデニス・ニキーチンことデニス・カプースチン氏のポスターを掲示した。

バグロワさんは1年間、自宅軟禁・公判前勾留され、2025年10月に一審で「テロ正当化」の罪で有罪判決を受けた。バクロワさんの事件は今週になって初めて公表された。

独立系メディアSOTAvisionとRusNewsが投稿した審理の動画によると、モスクワ州の控訴審は22日、「原判決を維持し、控訴を棄却する」判決を下した。

バグロワさんは、学校の掲示板にカプースチン氏とロシア義勇軍団の戦闘員を描いたポスター2枚を掲示し、「ロシアの英雄」とキャプションを付けた。

ロシアとウクライナの戦いで、ロシア義勇軍はウクライナ側に付き、ロシアへの越境攻撃を行っている。

カプースチン氏は、ロシアからテロリストに指定されている他、ネオナチ思想を支持しているとしてドイツから入国を禁止されている。

ロシアは「特別軍事作戦」を開始して以来、情報統制を強化している。特に学校が大きな打撃を受けており、教育システム全体でウクライナで戦うロシア兵を称賛している。

ロシアの人権監視団体「OVD-Info」の広報担当者ドミトリー・アニシモフ氏はAFPに対し、「当局は未成年者の教育と教化に特に厳しく監視しており、学校における国家に対する忠誠違背の兆候には極めてヒステリックに反応する」と述べた。

OVD-Infoの推計によると、捜査開始時に18歳未満だった少なくとも9人が、政治的動機に基づく犯罪で有罪判決を受け拘禁刑を科された。

バグロワさんの弁護人を務め、控訴も担当していた弁護士ドミトリー・アレフキン氏は、AFPに対し判決を認め、パグロワさんの弁護人を辞任したと述べた。(c)AFP