■ノルウェーと英国はどう違うのか

ノルウェーは、EU27か国を含む欧州経済領域(EEA)に参加しているが、大きな違いが一つある。EUの関税同盟には参加しておらず、追加の国境検査が必要だという点だ。

また、英国はEU離脱に際し、単一市場の枠外にとどまる選択をした。

■国別関税は実行可能なのか?

以上の事情から、欧州の製品が実際にどの国に由来するのかを特定することは、米国にとって極めて困難になる。

ギル氏は、「生産や加工の工程がEU全体に分散していることを考えれば、税関や実務の観点から、特定の加盟国だけに製品を帰属させるのは現実的に非常に難しい」と述べた。

EUの規則では、域内で製造された製品は「EU原産」と表示するだけでよく、第三国がより詳細な原産地情報を求めること自体は禁止されていないものの、実務上の負担は極めて大きい。

ギル氏は最後に、「要するに、技術的には可能だが、制度面・手続き面で極めて煩雑だということだ」と結論づけた。(c)AFP