【1月17日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は16日、イランでの反政府デモにより中東での軍事衝突に対する懸念が高まる中、イスラエルとイランの首脳と電話会談を行い、仲裁を申し出た。ロシア大統領府(クレムリン)が発表した。

独立監視団体によると、イラン治安部隊は全国的な反政府デモの参加者に武力を行使し、数千人を殺害した。この弾圧を受け、イスラエルの主要同盟国である米国は軍事行動を示唆している。

イランは、米国とイスラエルが反政府デモを扇動し、イラン国家の統一を損なおうとしていると繰り返し非難している。

ロシアは16日、プーチン氏がイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相およびイランのマスード・ペゼシュキアン大統領とそれぞれ接触し、両国間の緊張緩和に努めていると発表した。

クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、「中東の状況は非常に緊迫しており、大統領は引き続き緊張緩和の促進に努めている」と述べた。

クレムリンによると、プーチン氏はペゼシュキアン氏との電話会談で、両国の「戦略的パートナーシップ」をさらに強化することを約束した。

イラン大統領府によると、これに対しペゼシュキアン氏は、国連におけるロシアのイラン支援に対しプーチン氏に感謝の意を表した。

ロシアは、親ロシア派のイラン指導部を脅かし、中東でのロシアの影響力をさらに低下させる可能性のある紛争を警戒している。

イランで反政府デモが始まって以来、プーチン氏が同盟国イランに対して言及したり公式に働きかけたりしたのは今回が初めて。

ロシアはイスラエルとも良好な関係構築に努めてきたが、2023年10月7日以降、パレスチナ自治区ガザ地区におけるイスラエルの行動を批判したことで、両国関係は緊張している。

クレムリンによると、プーチン氏が16日にネタニヤフ氏と電話会談を行い、ロシアは「仲介努力を継続する用意がある」と表明した。現在どのような取り組みが行われているのかは明らかにされていない。(c)AFP