【1月14日 AFP】米共和党は13日、少女らへの性的人身取引の罪で起訴され勾留中に自殺した富豪ジェフリー・エプスタイン元被告をめぐる疑惑について下院での証言を拒否したとして、ビル・クリントン前米大統領(79、民主党)を議会侮辱罪に問うための手続きを開始した。疑惑を調査する下院監視・政府改革委員会が証言を命じる召喚状を出していた。

共和党主導の監視・政府改革委員会は、クリントン氏が13日午前に予定されていた非公開の証言を欠席したことを受け、来週、議会侮辱罪に問うための手続きを開始すると発表した。

委員会は、14日に証言する予定だが欠席するとみられるヒラリー・クリントン元国務長官に対しても同様の措置を取ると警告している。

ドナルド・トランプ大統領に透明性を求める声が高まる中、司法省が期限を1か月近く過ぎてから事件記録のごく一部しか公開しなかったことで、エプスタイン元被告が隠蔽(いんぺい)工作で殺害されたと信じるトランプ氏の支持者は激怒している。

ジェームズ・コマー委員長は記者団に対し、「ビル・クリントン元大統領が合法的な召喚状(委員会は超党派の全会一致で可決)を受けたにもかかわらず出席しなかったため、来週、議会侮辱罪で訴追する」と述べた。

クリントン夫妻はコマー委員長に宛てた8ページにわたる書簡で、証言に出席するつもりはなく、「結果がどうあれ」抵抗しなければならない時だと対決姿勢を明確にした。

元大統領に対する議会侮辱罪での訴追は異例で、下院共和党にとって重要な一歩となる。

下院本会議で訴追要求決議案が可決された場合、最終的に司法省が訴追の是非を判断する。

議会侮辱罪は、1年以下の禁錮刑と10万ドル以下の罰金刑が科される軽犯罪。(c)AFP