【1月21日 CNS】2025年、中国の5G発展は目覚ましい成果を示した。一方で、5Gネットワーク規模とユーザー規模は引き続き世界トップを維持し、他方では、5G-A(Advanced)の商用展開、標準・特許の研究開発、産業チェーンの自立化を通じて、中国の5Gは「インフラ整備で先行する段階」から「応用で主導する段階」へと歴史的な飛躍を遂げた。これは6Gの研究開発と布局に向けた確かな土台にもなっている。

2025年11月末時点で、中国の5G基地局数は累計483万局に達し、世界全体の60%以上を占めた。5G携帯電話ユーザーは11.93億件で、携帯電話ユーザー全体の65.3%にあたる。広大な農村地域でも「県ごとにギガビット回線、郷ごとに5G、村ごとにブロードバンド」が実現している。世界に目を向けても、中国は世界最大の5Gネットワークを構築し、ユーザー規模は世界1位を堅持している。

特に注目すべきなのは、2025年に中国移動(チャイナモバイル、China Mobile)、中国聯合通信(チャイナ・ユニコム、China Unicom)、中国電信(チャイナテレコム、China Telecom)の大手3社が、5G-Aの大規模展開を完了したことだ。現在、中国では300以上の都市が5G-Aネットワークを展開している。5G-Aは5.5Gとも呼ばれ、5Gから6Gへ進化する過渡的な技術に位置付けられる。一般的な5Gネットワークの下り速度のピークは1Gbps(ギガビット級)に達するが、5G-Aではこの指標が10Gbps(10ギガビット級)へと引き上げられる。

いま中国では、人気商業エリア、幹線道路、大型会場、地下鉄、三甲医院(最上級の総合病院)、文化・観光スポットなどで、5G-Aネットワークを身近に利用できるようになっている。北京市では、北京ユニバーサルスタジオ(Universal Studios Beijing)や首鋼園といった象徴的エリアが、5G-Aの革新応用における「実験場」となり、裸眼3Dのライブ配信やARガイドなど、没入型サービスが先行して実施されている。

2026年を展望すると、中国の5Gは「規模で先行」する段階から「能力で先行」する段階へ、また「つくることが上手い」から「使いこなすことが上手い」へと進むことになる。5G-Aの基盤整備と商用化はさらに加速し、各業界との深い融合による新たなイノベーションが進むとみられる。

中国移動はかつて、3段階で5G-Aの全面展開を実現する計画を示していた。そのうち第3段階では、2026年末までに5G-Aの本格商用を全面的に実現することを目標としている。これが実現すれば、5G-A技術は局地的な試験導入から、大規模かつ全域をカバーする成熟した商用展開へと移行する。これは単なる通信速度の向上にとどまらず、ネットワーク能力、産業エコシステム、アプリケーションモデルの全面的な飛躍であり、個人の生活、産業の発展、社会のガバナンスの姿を大きく変えることになる。

例えば個人向けでは、高画質VRのクラウドゲーム、全天球コンサート、没入型eスポーツなど、多彩なデジタル生活シーンにいつでも接続できるようになる。産業分野では、5G-Aとセンサーを組み合わせた一体型ソリューションにより、検査精度の不足といった課題を人手に頼らず解決でき、効率と品質を大幅に高められる。社会分野では、5G-Aがドローンによる物流配送、都市点検、緊急救助などを支え、都市の発展に新たな活力をもたらす。

改革開放以降、中国の通信産業は「1Gは空白、2Gは追随、3Gで突破、4Gで並走、5Gで先行」という道のりをたどってきた。中国の5G技術がキャッチアップから超越へ進めた背景には、政府のトップダウン設計と戦略的計画があるだけでなく、華為技術(ファーウェイ、Huawei)や中興通訊(ZTE)など、イノベーション力の高い企業が次々と台頭してきたことも大きい。中国には巨大な市場と整ったインフラがあり、5G技術の応用イノベーションを後押しし、継続的なアップデートを可能にしている。

市場調査会社・賽迪顧問(CCID Consulting)は、「第15次5か年計画」期間(2026~2030年)に、中国の5G-Aユーザー数は13億件近くに達し、世界の5G-Aユーザー総数に占める割合は50%を超えると予測している。技術融合も加速し、5G-AはAI、ビッグデータ、IoTなどとの融合がさらに深まるという。(c)CNS/JCM/AFPBB News