【1月9日 AFP】米国移民・税関捜査局(ICE)職員が発砲して女性が死亡した事件を受けて、中西部ミネソタ州ミネアポリスでは8日に抗議デモ隊と治安当局が衝突した。米ホワイトハウスは、法執行官が「組織的な攻撃」を受けていると発表した。

7日の発砲で亡くなった被害者は、レニー・ニコール・グッドさん(37)と特定された。グッドさんはICE職員が自分の車に近づいた際、逃げようとしたところ頭に銃撃を受けた。ICE職員は、グッドさんの車が道をふさいでいたと話している。

J・D・バンス副大統領は、証拠を提示することなく、グッドさんがICEに反対する「広範な左翼ネットワーク」の一員だと述べ、ICE職員の「正当防衛」を主張している。

ミネアポリス郊外にある政府施設の近くでは、ペッパーボール銃や催涙ガスを装備した警官がICEを非難するデモ隊と押し合い、プラカードで警官をたたいた数人らが拘束されている。

ドナルド・トランプ米大統領と政府高官は、グッドさんがICE職員を殺そうとしていたと主張したものの、ミネソタ市のジェイコブ・フレイ市長はこれを否定している。

クリスティー・ノーム国土安全保障長官はこの事件を「国内テロ」と呼び、ミネアポリスにさらに多くの警官を派遣することには反対しないと話した。

ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官は事件を「より大きな、悪意のある左翼運動の結果」であり、「法執行機関が組織的な攻撃を受けている」とした。

民主党のミネソタ州ティム・ウォルズ知事は8日、州としても射殺事件の調査に加わるべきだと主張し、連邦側だけで調査が進めば、ノーム長官が「裁判官、陪審員、そして死刑執行人になる」と述べた。

一方でバンス副大統領は、州政府を排除した連邦のみの捜査により、関与したICE職員が無罪と判断される可能性を示唆し、「これが正当化されないという考えはばかげている」と話している。(c)AFP