元左翼ゲリラのコロンビア大統領、トランプ氏の脅しに「再び武器を取る」覚悟
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【1月6日 AFP】南米コロンビアのグスタボ・ペトロ大統領は5日、先週末に隣国ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領を軍事攻撃で拘束したドナルド・トランプ米大統領による脅迫に対し、「武器を取る」用意があると述べた。
数か月にわたりトランプ氏から侮辱と脅迫を受けてきた元左翼ゲリラのペトロ氏はX(旧ツイッター)で、「二度と武器を手にしないと誓ったが、祖国のために再び武器を取る」と述べた。ペトロ氏は、1989年の和平協定に基づき武装解除された左翼ゲリラ「M19」に参加していた。
トランプ氏は先週末、ペトロ氏は「気を付ける」べきだと警告するとともに、同氏を「コカインを製造して米国に売るのが好きな問題児」と評した。
ペトロ氏は、「麻薬運搬船」への攻撃、ベネズエラの石油タンカー拿捕(だほ)、そして3日のカラカス襲撃によるマドゥロ大統領拘束に発展したカリブ海への米軍展開を声高に批判してきた。
トランプ氏は証拠を示すことなく、マドゥロ氏が麻薬密輸に関与していると非難し、同氏とその家族に金融制裁を科した。
トランプ政権はまた、米国の麻薬撲滅戦争における同盟国からコロンビアを除外した。
ペトロ氏はXへの長文投稿で、十分に麻薬対策を実施しているが、軍にできることには限界があると強調。
「十分な情報なしにこれらのグループ(麻薬組織)の一つでも爆撃すれば、多くの子どもたちが命を落とすことになる。農民を爆撃すれば、何千人もの人々が山岳地帯でゲリラに転向するだろう。そして、多くの国民に愛され尊敬される大統領(ペトロ氏)を拘束すれば、国民の心の中のジャガーを解き放つことになるだろう」と記した。
トランプ政権はコロンビアの右派野党と親密な関係にあり、今年の議会選と大統領選で右派が勝利することを強く期待している。(c)AFP