メキシコ大統領、米国が西半球を支配する「ドンロー主義」に反論 「米州はいかなる強国のものでもない」
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【1月6日 AFP】中米メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領は5日、ドナルド・トランプ米大統領が南米ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領を軍事攻撃で拘束した後、西半球における米国の「支配」に言及したのを受け、米州(南北米大陸の総称)は「いかなる強国のものでもない」と述べた。
トランプ氏は、先週末に行われたベネズエラの左派マドゥロ氏に対する米軍の作戦を、モンロー主義の現代版と形容した。モンロー主義とは、1823年に当時のジェームズ・モンロー大統領(第5代)が提唱したもので、米国が欧州の政治に干渉しない代わりに、欧州列強も米州に干渉するなという相互不干渉と、米国こそが西半球(米州)の守護者・決定者であるという主張。
トランプ氏は記者会見で、「モンロー主義は大したものだが、われわれはそれをはるかに超えた。今や人々は、それをドンロー主義(ドンはドナルドの愛称。トランプ氏の名前とモンロー主義を組み合わせた造語)と呼ぶ」と主張。
「西半球における米国の支配は、二度と疑問視されることはないだろう」と付け加えた。
これに対しシェインバウム氏は5日、「米州はいかなる主義にも属さず、いかなる強国のものでもない。米州は、それを構成する各国の国民のものだ」と反論した。
米軍は3日早朝、ベネズエラの首都カラカスへの攻撃を開始。マドゥロ大統領夫妻を拘束し、麻薬密輸などの罪で裁判にかけるためニューヨークに連行した。
その後、トランプ氏はキューバ、コロンビア、メキシコなど、中南米の他の左派政権に対しても脅迫を行っており、特にメキシコに対しては麻薬密輸の取り締まりを強化するよう警告した。(c)AFP