【1月4日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は3日、米国がベネズエラを「運営」し、膨大な量が埋蔵されている石油を利用していくと述べた。

米国は同日、ベネズエラの首都カラカスの複数地点を爆撃し、その後特殊部隊がベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領とその妻を拘束。マドゥロ氏は同日夕方、米ニューヨークに到着した。

危険な作戦が成功したとはいえ、この先どうなるかは極めて不透明となっている。

トランプ氏は、ベネズエラを運営するため米国の閣僚から「人員を指名している」と述べたものの、その仕組みについては明かしていない。一方で、ベネズエラの野党勢力が権力を握る可能性については否定する姿勢を見せており、代わりにデルシー・ロドリゲス副大統領と協力する意向を示した。

より明確になったのは、ホワイトハウス側の動機だった。

この作戦は法執行措置として位置づけられているが、トランプ氏は政権交代とベネズエラの豊富な石油資源が主な目的であることを明確にした。

トランプ氏は「米国の大手石油企業に数十億ドルを投じさせ、損なわれたインフラを修復させるつもりだ」「大量の石油を販売していく」と述べた。

昨年ノーベル平和賞を受賞したベネズエラの野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏は、SNSに「自由の時が来た」と投稿し、2024年大統領選の野党候補エドムンド・ゴンサレス氏が直ちに大統領職を引き継ぐよう呼び掛けた。

しかしトランプ氏は、マチャド氏がベネズエラの新たな指導者になるという期待に対しては以外にも冷淡で、同氏には国内では「支持も尊敬もない」と話した。その代わりにロドリゲス氏を担ぎ、「彼女は本質的に、ベネズエラを再び偉大にするために、われわれが必要だと考えることを実行する意思がある」と述べた。

ロドリゲス氏はこれを一蹴し、マドゥロ氏の解放を要求するとともに国を「守る」と述べている。

米国や欧州の複数の国は、マドゥロ氏が18年と24年の大統領選で不正を行ったとし、その正当性を認めていない。

トランプ氏はベネズエラへの強硬政策について、不法移民や麻薬密売、石油産業などさまざまな理由を挙げてきたが、これまでは公然と政権の交代を求める発言はしていなかった。

一方でマドゥロ氏は、トランプ氏が石油資源を支配すべく政権転覆を狙っていると長らく非難していた。(c)AFP