【1月2日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の娘、キム・ジュエ氏が1日、金日成(キム・イルソン)主席と金正日(キム・ジョンイル)総書記の遺体が安置されている平壌の錦繡山(クムスサン)太陽宮殿を初めて公式訪問し、後継説が一層強まった。国営朝鮮中央通信(KCNA)が2日に配信した写真で確認された。

金一族は数十年にわたって世界唯一の共産主義君主制国家、北朝鮮を支配しており、いわゆる「白頭山の血統(金日成主席に連なる直系の血統)」を取り巻く個人崇拝が、この孤立した国の日常生活を浸透している。当代の正恩氏は、国家プロパガンダで「永遠なる首領」と称される祖父の日成主席、父の正日総書記に続く3代目となる。

KCNAは、正恩氏が党幹部らを伴って太陽宮殿を訪れたと伝えた。公開した写真では、ジュエ氏が正恩氏の傍らに写っている。

韓国の情報機関は昨年、ジュエ氏が正恩氏の北京訪問に同行したことを受け、北朝鮮の次期指導者となる可能性が高いとの見解を示した。

韓国の民間研究所「世宗研究所」の張成昌(チョン・ソンチャン)氏は、ジュエ氏が近いうちに「北朝鮮内外で正式に後継者として承認される」との見方を示した。

張氏は、太陽宮殿訪問の際、通常ならば正恩氏が座るはずの最前列中央にジュエ氏が座っていた点に注目。「『永遠なる首領』である日成主席、正日総書記にジュエ氏を後継者にすると報告している」と解釈することができるという。

アナリストらは、ジュエ氏が数週間以内に開催される重要な党大会で、朝鮮労働党のナンバー2、中央委員会第一書記に選出される可能性があるとの見方を示している。

1日には、ジュエ氏が平壌で行われた新年の祝賀行事に両親と共に出席する映像が放映された。

正恩氏の妻でジュエ氏の母の李雪主(リ・ソルジュ)氏は目立たない態度を貫いたが、国営テレビはジュエ氏が正恩氏の顔に片手を添え、頬にキスをする場面を放送した。公の場では異例の愛情表現で、韓国で大きな話題となった。(c)AFP