【1月2日 AFP】1991年にソマリアから一方的に独立を宣言したアフリカ東部「ソマリランド」は1日、イスラエルによる国家承認の見返りとして、パレスチナ人の再定住やイスラエルの軍事基地設置を受け入れたとするソマリア大統領の主張を否定した。

イスラエルは先週、国連加盟国として初めてソマリランドを「独立した主権国家」として承認。ソマリア全土で抗議デモが起きた。

ソマリアのハッサン・シェイク・モハムド大統領は1日、中東の衛星テレビ、アルジャジーラに対し、ソマリランドがパレスチナ人の再定住、アデン湾への軍事基地の設置、そしてイスラエルとの関係正常化のためのアブラハム合意への参加というイスラエルが提示した三つの条件を受け入れた主張した。

これに対しソマリランド外務省は最初の二つの条件を否定。

X(旧ツイッター)に、「ソマリランド共和国政府は、パレスチナ人の再定住とソマリランドへの軍事基地設置に関するソマリア大統領による虚偽の主張を断固として否定する」投稿。

「これらの根拠のない主張は、国際社会を誤解させ、ソマリランドの外交的進展を損なうことを意図している」と付け加えた。

だが、アナリストらは、ソマリランドとの同盟は、イスラエルにとって特に有益だと指摘する。ソマリランドはバブ・エル・マンデブ海峡という戦略的な要地にあり、パレスチナ自治区ガザ地区での紛争開始以来、イスラエルを繰り返し攻撃してきたイエメンの親イラン武装組織フーシ派の勢力圏にも近いからだ。

ソマリランドは1991年に一方的に独立を宣言して以来、内戦に見舞われたソマリアの他の地域よりもはるかに平和を享受し、独自の選挙、通貨、軍隊を確立してきた。

世界で最も交通量の多い航路の一つに面しているため、世界各国にとって重要な貿易・軍事パートナーとなる。(c)AFP