【12月29日 AFP】カンボジアとの国境地帯での軍事衝突をめぐり、タイ軍は29日、カンボジアが停戦協定に違反したと非難した。250機を超える無人機がタイ領上空を飛行したとしている。両国は27日に「即時」停戦に合意したばかりだ。

タイ軍は声明で「250機以上の無人航空機(UAV)がカンボジア側から飛来し、タイの主権領域に侵入した」と指摘。「このような行動は挑発行為であり、緊張緩和を目的とした合意内容に違反している」とした。

カンボジアの国営テレビは29日、問題について双方で協議・調査し「直ちに解決する」ことで合意したとするプラク・ソコン外相の言葉を伝えた。

ソコン氏は「国境線沿いで目撃された無人機の飛行に関連した小さな問題」としている。

声明によると、27日の合意では、両国が全ての部隊の移動を凍結し、国境地帯に居住する民間人を可能な限り早期に帰還させるとした他、地雷除去活動とサイバー犯罪対策でも協力するとしている。(c)AFP