シリアで3人死亡、モスク爆破受けイスラム少数派が抗議デモ中
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【12月29日 AFP】シリア保健当局は28日、同国西部ラタキアでイスラム教アラウィー派による抗議活動中、少なくとも3人が死亡したと発表した。
26日に同国中部ホムスで8人が亡くなったモスク爆破を受けて、少数派であるアラウィー派の中心地ラタキアでは、同国中部や沿岸などから集まった数千人が街頭に繰り出していた。
国営シリア・アラブ通信(SANA)は、ラタキアの保健当局が「市内での抗議行動中に、旧政権の残党による治安部隊と民間人への攻撃」で「3人が死亡し、60人が負傷した」と報告したと伝えた。
内務省は同日、治安部隊の一員が死亡したと発表している。
ラタキアと沿岸の町ジャブレのAFP特派員によると、デモ参加者と暫定政府支持者との衝突を鎮めるために治安部隊が投入され、隊員が空に向かって発砲したという。
ラタキアの治安当局の責任者は「われわれの治安部隊と抗議者が不明な発砲源から直接攻撃を受けた」と述べており、内務省はこの結果市民と隊員に負傷者が出たと報告した。
一方、NGO「シリア人権監視団」は、治安部隊が抗議活動を解散させる際に、2人を射殺したと述べた。
この日の抗議活動は、アラウィー派の指導者ガザール・ガザール師が「ホムス爆破事件後、アラウィー派のコミュニティーが侮辱されることも、疎外されることもないことを世界に示そう」と呼びかけた後に行われた。
26日のモスク爆破については、スンニ派の過激派組織サラヤ・アンサール・アルスンナが犯行声明を出している。
アラウィー派であるバッシャール・アサド政権が2024年12月に崩壊してから、少数派のアラウィー派は暴力の標的となっている。
ホムスは、国内で大多数を占めるスンニ派が一番多く居住しているが、シーア派の分派であるアラウィー派が住む地域も存在している。(c)AFP