【12月28日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は27日、同盟国との協議を行い、米国のドナルド・トランプ大統領との会談を前に改めて支持の表明を得た。

トランプ氏との会談のため米フロリダに向かう途中、ゼレンスキー氏はカナダに立ち寄りマーク・カーニー首相と協議を行った。その後、欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)、および欧州首脳に電話会議で概要を伝え、ドイツのフリードリヒ・メルツ首相によれば「全面的な支持」を得たという。

この数時間前にロシアは、ウクライナの首都キーウに無人機(ドローン)とミサイルによる攻撃を行った。

カーニー氏は、今回の攻撃がウクライナを支持する必要性を強調しているとし、「われわれには公正で持続的な平和の条件があるが、それにはロシアの意志が必要だ。そしてこの一夜で見た野蛮さは、ウクライナを支持することがいかに重要かを示している」と述べた。

また、欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長はSNSへの投稿で、「ウクライナの主権と領土保全を維持する公正で持続的な平和」を歓迎すると投稿している。

ロシアは26日、ウクライナとEUの支援国が戦闘停止に向けた米国による仲介計画を「妨害」しようとしていると非難。さらにロシアのウラジーミル・プーチン大統領は27日、「キーウの当局がこの状況を平和的に解決したくないのであれば、われわれは軍事手段によって目の前のすべての問題を解決する」と述べた。(c)AFP