【12月27日 AFP】タイとカンボジアは27日、国境地帯での軍事衝突をめぐり「即時」停戦に合意したと共同声明で発表した。

公式統計によると、火砲、戦車、無人機、航空機を投入した3週間にわたる戦闘で、少なくとも47人が死亡、100万人以上が避難を余儀なくされた。

両国はドナルド・トランプ米大統領らの仲介で一度は停戦に合意したが、再び交戦状態となり、戦闘は両国国境のほぼ全域に広がっていた。

両国の国防相が署名した声明には、「両国は、この共同声明の署名後、2025年12月27日正午(現地時間)から発効する即時停戦に合意する」と記されている。

停戦は「あらゆる場合、あらゆる地域における、民間人、民用物、インフラ、そして双方の軍事目標への攻撃を含む、あらゆる種類の兵器」に適用されるとしている。

声明によると、両国は全ての部隊の移動を凍結し、国境地帯に居住する民間人を可能な限り早期に帰還させることで合意した。

両国はまた、地雷除去活動とサイバー犯罪対策でも協力することで合意した。

今回の停戦は、両国が加盟する東南アジア諸国連合(ASEAN)の緊急外相会合後に発表された3日間の国境協議を経て発表された。

米国と中国、マレーシアも、両国に戦闘停止を強く求めていた。

この紛争は、植民地時代に定められた両国の国境線800キロをめぐる領土紛争に端を発しており、両国共に国境地帯に点在する古代寺院群の所有権を主張している。

1907年にカンボジアを植民地支配していたフランスの植民地行政官によって曖昧な国境線を引かれたのが原因で、この問題は停戦後に解決する必要がある。(c)AFP