【12月27日 AFP】タイで絶滅が危惧されていたマライヤマネコ(別名:マレーヤマネコ)が30年ぶりに見つかった。国立公園・野生動物・植物保全局とNGOが26日、明らかにした。

マライヤマネコはイエネコほどの大きさで頭が平たく、大きな目が鼻梁に寄っているのが特徴。生息域は東南アジアに限られ、生息地の減少により絶滅の危機にひんしている。

タイでは1995年以降、目撃されていなかった。

だが、国立公園・野生動物・植物保全局と野生ネコ科動物の保護団体「パンセラ」によると、昨年から始まった南部のシリントーン王女野生動物保護区でのカメラトラップを用いた生態調査で、のべ29匹が確認された。

マライヤマネコは個体を識別するのが難しいため、今回の発見が何個体に相当するかは現時点では明らかになっていない。

映像には、マライヤマネコの母子も映っていた。通常、一度に1匹しか産まないマライヤマネコにとって、これは珍しく、心強い兆候だ。

カセサート大学の獣医師兼研究者であるカセット・スタシャ氏はAFPに対し、「再発見は喜ばしい一方で、同時に懸念も抱かせる」と述べ、生息地の分断により、マライヤマネコはますます「孤立」状態にあると指摘した。

国際自然保護連合(IUCN)はマライヤマネコについて、野生の成体は約2500匹と推定し、絶滅危惧種レッドリストで危機(EN)に指定している。

タイでは長年にわたり「絶滅のおそれがある」とされている。(c)AFP