【12月25日 AFP】オーストラリア・メルボルンで25日、ユダヤ教の光の祭り「ハヌカ」を祝うプラカードを掲げた車が炎上した。警察は放火の可能性も含め捜査を開始した。

公共放送ABCテレビの映像によると、屋根に「ハッピー・ハヌカ」と書かれたプラカードを掲げた車が、公道から車庫まで通じる私有地内の道に駐車中に炎上した。人は乗っていなかった。

ビクトリア州警察は声明で、問題の車はメルボルン郊外セントキルダ・イーストで25日早朝に炎上した説明し、「不審火」と呼んだ。

警察は、「捜査の助けとなる可能性のある人物を特定しており、現在、その人物の捜索に力を入れている」と述べた。

12月14日にシドニーのボンダイビーチでユダヤ人を狙ったとされる銃乱射事件が発生し、15人が死亡したのを受け、オーストラリア当局はヘイトクライム(憎悪犯罪)に対する法律と罰則を強化している。

セントキルダのユダヤ教ハバッド派のラビ、エフィー・ブロック師は、これは明らかに反ユダヤ主義的な攻撃だと述べた。

ブロック師はAFPに対し、「幸いにもけが人はいなかった」「しかし、エスカレーションが続いており、このような事件が繰り返し起きている」と説明。

「セントキルダとメルボルンのユダヤ人コミュニティーは、自宅や自国で安全だと感じていない」と付け加えた。(c)AFP