重慶国際バイオパーク、投資102億元
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【1月5日 東方新報】中国・重慶市(Chognqing)政府新聞弁公室が12月15日に開いた記者会見で、今年1月から11月までに重慶国際バイオパークで契約・登録されたプロジェクトは計21件、協定投資額は102億元(約2240億1648万円)、実際に投下された資金は38億3300万元(約841億1599万円)に上ることが明らかになった。通年では、プロジェクト数25件、協定投資額110億元(約2415億8640万円)、実行資金45億元(約988億3080万円)に達する見込みで、地域のバイオ医薬産業の成長を力強く後押ししている。
重慶国際バイオパークは、重慶市が中核拠点と複数の重点分野、関連産業群を組み合わせて構築を進めるバイオ医薬産業体系の中心に位置付けられており、革新的医薬品産業の主要な集積地となっている。重慶市政府は、革新的医薬品分野の産業基盤整備を加速するため、研究開発から事業化までの重要な段階に的を絞り、実効性を重視した施策を着実に進めてきた。
産学官と医療機関の連携によるイノベーションを軸に、重慶国際免疫研究院などの研究・成果転換プラットフォームを活用し、新たな事業主体の育成が進められている。これまでに重慶国際バイオパークでは、ハイテク企業25社、専門性と独自性を備えた中小企業22社が育成された。さらに、重慶医科大学(ChongQing Medical University)や陸軍軍医大学(Army Medical University)など地元の大学・医療機関と企業が連携し、共同研究室や臨床試験拠点を整備することで、革新的医薬品の実用化が加速している。
現在、重慶市全体では100品目以上の革新的医薬品が研究開発段階にあり、そのうち42品目がすでに臨床試験段階に入っている。なかでも重慶国際バイオパークでは、研究開発中の革新的医薬品が56品目、臨床試験段階にあるものが20品目に達しており、市内における革新的医薬品開発の中核拠点となっている。
また、臨床試験段階にある革新的医薬品は順次、承認申請の段階へと進んでおり、今後数年間は毎年1~3品目の革新的医薬品が重慶から承認・発売される見通しだ。これにより、患者にとっての治療の選択肢は一段と広がることになる。
記者会見で、重慶市巴南区の陶世祥(Tao Shixiang)区党委書記は、重慶国際バイオパークが産業の裾野拡大と高度化を進め、今後5年以内に革新的医薬品分野の中核企業2社、売上高20億元(約446億1380万円)規模の企業3社を育成し、バイオ医薬産業全体の規模を1500億元(約3兆2943億円)超に引き上げることを目指すと説明した。
具体的には、ワクチン、抗体、ペプチド医薬品といった既存の強みを持つ分野を引き続き強化するとともに、遺伝子・細胞治療、核酸医薬などの先端分野にも注力し、将来の市場拡大を見据えた産業基盤の構築を進める。あわせて、細胞培養や分離・精製といった工程分野で重要な関連事業を導入し、高度医療機器やAI医療機器の集積を形成する。さらに、生産関連サービスの充実を図るため、大規模なクリーンルーム工場を整備し、高分子医薬品や高付加価値製剤分野を中心とする医薬品研究開発・生産向けの第三者受託サービス(CDMO)の誘致を進める方針だ。(c)東方新報/AFPBB News