【12月22日 AFP】ロシア・モスクワ南部で22日、車両の下に仕掛けられていた爆発物が爆発し、参謀本部の高官が死亡した。捜査当局が発表した。

ロシア連邦捜査委員会は、参謀本部の訓練部門トップであるファニル・サルバロフ中将の「殺害」に関する調査を開始したと述べた。

攻撃については「ウクライナ特殊部隊」との「関連」の可能性もあるとしている。

2022年2月にロシアがウクライナ侵攻を開始して以降、ロシアの軍事関係者や親クレムリン派の人物を標的とした攻撃が数回起きている。

2023年4月、モスクワ近郊で車の爆発により、参謀本部副総長のヤロスラフ・モスカリク将軍が死亡した。2024年12月にはロシアの放射線・化学・生物防衛部隊トップのイーゴリ・キリロフ氏が、電動スクーターの爆発によりモスクワで死亡した。この攻撃では、ウクライナのSBU保安局が関与を主張している。

その他、2023年4月には、ロシアの「軍事ブロガー」であるマクシム・フォミン氏が、サンクトペテルブルクのカフェで彫像に仕掛けられていた爆発物の爆破で死亡した。2022年8月にも、右派思想家アレクサンドル・ドゥーギン氏の娘、ダリア氏が車に仕掛けられていた爆弾の爆発により死亡している。(c)AFP