【12月21日 AFP】北朝鮮は21日、日本政府関係者が「核兵器を保有すべき」と示唆したと報じられたことを受け、「いかなる代償を払っても阻止しなければならない」と表明した。

北朝鮮は、首相官邸関係者による発言について、日本が「核兵器を保有する野心を公然と明らかにしている」とし、「レッドラインを超えている」との見方を示した。

北朝鮮外務省傘下の「日本研究所」所長は「日本の核武装の試みは、いかなる代償を払っても阻止しなければならない。さもなければ人類に大災害をもたらすだろう」とし、「これは誤解や無謀な主張ではなく、日本の長年の核武装への野心を明確に反映している」と続けた。国営朝鮮中央通信(KCNA)が声明を伝えた。

同所長はまた、日本が核兵器を取得すれば「アジア諸国は恐ろしい核災害に見舞われ、人類は大災害に直面するだろう」とも述べている。

声明では、2006年に国連決議に違反して初めて行われた核実験など、自国による核計画には一切触れていない。

北朝鮮は、米国とその同盟国からの軍事的脅威を抑止するために必要だとして数十の核弾頭を保有しているとされている。

北朝鮮の金先敬(キムソンギョン)外務次官は、9月の国連での演説で、「核兵器を決して放棄しない」とし、「どのような状況下でも、この立場を放棄することは決してない」と述べていた。(c)AFP