米国の報復攻撃、少なくとも5人のIS戦闘員が死亡 シリア人権監視団
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【12月20日 AFP】英国に拠点を置くNGO「シリア人権監視団」は20日、3人の米兵らが死亡した攻撃の報復として米軍が夜間に行った攻撃により、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の下部組織リーダーを含む少なくとも5人が死亡したと発表した。
米政府によると、シリア中部パルミラで13日にIS戦闘員の単独犯行による攻撃があり、米兵2人と米民間人1人が死亡した。パルミラは、かつてISが支配していた地域。
これを受けて米中央軍は、「戦闘機、攻撃ヘリ、砲撃を用いて、シリア中部の複数地点で70以上の標的を攻撃した」と述べた。
「シリア人権監視団」のラミ・アブドルラフマン代表はAFPに対し、東部デリゾール県でISのメンバー「少なくとも5人が殺害された」と述べ、同地域で無人機(ドローン)を担当する下部組織のリーダーがこれに含まれていると話した。
シリアの治安当局筋はAFPの取材に、米軍の攻撃は広大なシリア砂漠に潜むIS下部組織を狙ったもので、地上作戦は行われなかったと語った。
ドナルド・トランプ米大統領は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、米国は「約束の通り犯行に関与した殺人的テロリストに対して非常に深刻な報復を加えている」と述べ、米国人を攻撃する者は「これまで受けたことのないほど強烈な打撃を受けることになるだろう」と投稿した。(c)AFP