アサンジ氏、マチャド氏の平和賞受賞巡りノーベル財団を刑事告発
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【12月19日 AFP】内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者ジュリアン・アサンジ氏は、ベネズエラの野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏がノーベル平和賞を受賞したことを受け、スウェーデンでノーベル財団に対する刑事告発を行った。
ウィキリークスがSNSに投稿した告発状によれば、今年の受賞は「資金の重大な不正流用」であり、スウェーデン法に基づく「戦争犯罪の助長」にあたるとしている。
ノーベル委員会は、民主的権利の推進と独裁から民主主義への公正で平和的な移行を実現するための闘いを理由に、マチャド氏に平和賞を授与した。
アサンジ氏は、米国のドナルド・トランプ大統領が数か月にわたってベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領を攻撃していたことをマチャド氏が支持していたと指摘し、その受賞はノーベル賞創設者アルフレッド・ノーベルの1895年の遺言に反していると主張した。
アサンジ氏はまた、マチャド氏に贈られる賞金1100万クローナ(約1億8500万円)の凍結も求めている。ウィキリークスによれば、その資金が「慈善目的から逸脱し、侵略や人道に対する罪、戦争犯罪を助長するために流用される現実的な危険」があるとしている。
ノーベル平和賞はノルウェーの選考委員会によって授与されるが、アサンジ氏はストックホルムに拠点を置くノーベル財団が財政的責任を負うべきだと主張している。
スウェーデン警察はAFPに対し、告発を受理したことを認めた。(c)AFP