米民主党、エプスタイン元被告の写真公開 新たに68枚
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【12月19日 AFP】米下院監視・政府改革委員会の民主党議員団は18日、少女らへの性的人身取引の罪で起訴され勾留中に自殺した富豪ジェフリー・エプスタイン元被告の遺産管理団体から入手したとされる新たな写真68枚を公開した。
文脈を伏せたまま公開された68枚は、議会がエプスタイン元被告の遺産管理団体から入手した膨大な写真の一部で、ここ数日、国民に少しずつ公開され、ワシントンで政治的な駆け引きを巻き起こしている。
68枚の中には、複数の国のパスポートや身分証明書の写真が含まれているが、個人情報のほとんどは編集されている。
ウクライナやロシアなどのパスポートを含む複数の書類には「女性」と記されており、写真に写っている多くの人物の顔は、個人を特定できないように隠されている。
その他の写真には、知識人ノーム・チョムスキー氏がエプスタイン元被告と飛行機内と思われる場所で座っている写真2枚と、ビル・ゲイツ氏が顔をぼかされた女性の横でポーズをとっている写真が含まれている。
さらに、映画監督のウディ・アレン氏と第1次トランプ政権で首席戦略官を務めたスティーブ・バノン氏の写真も含まれていたが、この2人の写真は前回公開された19枚にも含まれていた。
今回公開された写真も、被写体による違法行為を描写しているようには見えない。
だが、あるスクリーンショットには、若い女性の採用について話し合っていると思われるメールのやり取りの一部が写っている。
投稿には、「きょう、友達のスカウト(女性)が何人か女の子を送ってくれたんだけど、一人につき1000ドル(現在のレートで約15万5000円)要求されたよ。今送ってあげる。Jにちょうどいい子がいるかな?」と書かれている。
このスクリーンショットには、一部編集された女性の身体的特徴と「18歳」という行が含まれているが、女性の名前やメールの送り主が誰なのかは明確に示されていない。
別の画像には、男性の子どもへの性的執着を描いたウラジーミル・ナボコフの小説「ロリータ」の一節が書かれた女性の足が写っているが、民主党による説明はない。
民主党は、被害者や被害者になる可能性のある人物の身元情報を伏せつつ、入手した資料を逐一公開していると主張している。
これに対し共和党は、民主党が「都合の良い情報だけを選んで」物語を作り上げていると非難している。(c)AFP